トクトク  紅白

まいった。膝がガクっとなるほど、まいった。
わがサイトの右側の縦の巨大バナーである。


昨日の夜、いつものようにサイトの管理にと飛んでみたら、そこに当たり前の顔をしてのさばっていた。
一昨日に確認した時はなかった。きっと月初めをもって変更したのだろう。

うちのようなテキストサイトでも全体の印象は愕然とするほど変わってしまったのだから、まともにデザインされたサイトなどはいうに及ばずである。
まったくユーザー無視の変更としかいいようがない。
とにかく、これはサイト運営者にとっても訪問者にとってもなにもいいことはないだろう。訪問者はぐっと減るだろうし、それを忌避するサイト運営者、デザインを重視する運営者の多くは他のサーバーに乗り換えるだろう。ということは広告主にとっても、サーバーをレンタルしている「トクトク」にとってもなにもいいことはないわけである。愚かな変更といわざるを得ない。
そもそもこんなサイトぶち壊しのバナーをクリックする者が果たしているのだろうかと疑問になる。ここまで広告にならない広告、相手の心証を悪くする広告というのもない。すくなくともわたしは、これを見てこのバナーのサイトには二度と訪問するものか、という気持ちになった。


一体どうしてこんなことに、と調べてみると、どうやら理由はここにあるらしい。
9月1日付で「トクトク」のサービスを譲りうけた株式会社インビジブルハンドという会社がいかなる会社か私にはわからないが、ひとまず「ユーザーをなめている」ということはよくわかった。


それにしてもトクトクの新管理会社の名称が「インビジブルハンド」というのは一体どんな冗句かと呆れてしまう。
アダムスミスの「神の見えざる手」を社名にしておきながら、資本主義・自由経済なんてものがてんでわかっちゃいないのではなかろうか。
ユーザーの機微が読めずいたずらに不愉快な広告を増やして、一時の金と引き換えに多くのユーザー失おうとしている会社がよくもまぁ偉そうに、というところである。片腹痛い。<
このままではまさしく「神の見えざる手」によって市場から淘汰されるであろうこと必至であろう。
まぁ、とはいえ、社員でも何でもない私にしてみたらそんなことは知ったことではないのだが。




最後に。そんな状況下で、このサイトはどうするのか、という質問が出てきそうだが、ひとまずひと月ほどは静観しようと今は思っている。みだりにアドレスを変えたくないという個人的な理由と、こんなひどい変更はユーザーのブーイングによって早晩撤回せざるを得ないだろう、という予測からである。もちろん数ヶ月たっても、撤回の兆しがないようであれば頃合を見計らってこのサイトも移転せざるをえないだろう。

もちろん、スタイルシートなどをつかって右縦バナーを前提としたデザインにリサイズするというのも方法だが、そこで阿るほどトクトクのサーバーに愛着はない。



今回はネタをもうひとつ。
NHKはプロデューサーの制作費着服の不祥事から今年の紅白出場歌手の半数を世論調査で選出することに決めたのだそうだ。ニュースソースはここ

このアンケートを実施しても中島みゆきや竹内まりあ、松任谷由実井上陽水宇多田ヒカル山口百恵といったおよそ出場不可能な歌手が最上位にランクして、あまり意味のないものになるような気がしないでもない。
このアンケートで一番得するのは、個人事務所で今あまり活躍していない昭和のスター歌手ような気がする。具体的にいえば松田聖子中森明菜沢田研二岩崎宏美西城秀樹あたり。この中の何人かは最上位にはこないものの、10〜15位あたりにランクされ紅白出場ということになるのでは、とわたしは睨んでいる。
また八代亜紀都はるみ水前寺清子などの演歌大御所が大復活するという可能性もあるだろう。ほとんど万年復活状態のピンクレディーも上位に入るかもしれない。
まぁ、まったくの人気投票で今の売れっ子がそのままならぶという可能性だって否めない。
ともあれ、結果は世論が今の歌謡曲と紅白についてどう思っているのかというのがわかるひとつの指標になるだろうし、とても興味深い。