よくブックオフにいくと秋元康のエッセイのような小説のような本を大量に100円コーナーで見かける。ちらりと見るその背表紙のタイトルがどれもふるっている。

「君に読んで欲しかった。」「君が一番好きだった」「君の恋のつづきを占おう」「きっと君は変われるさ」「君に輝いてほしいから」「君らしさを僕は知っている」「僕の愛し方、君の愛され方」「恋について僕が話そう」「昨日までの恋の整理のしかた」「ようやく恋がわかり始めた」「勇気をあげよう!」「まず、自分を好きになりなさい」……

なんだろう、この喉の奥からこみ上げてくる酸っぱいものは一体なんだろう。
野田秀樹バリに無邪気に全てのタイトルにツッコミをいれたいが、それはキリがないのでやめる。が、散々恋愛本書いといて「ようやく恋がわかり始めた」だもんなあ。今わかったのかよっっ。今までの前振りかよ、みたいな。で仕舞いにゃ、自己啓発セミナーかかってくるしなあ。秋元センセには負けますよ。

しっかし、相手がキムタクなり福山雅治ならわかるが、秋元康に慰められて喜ぶ女性が高井麻巳子以外この世にいるとは、とてもじゃないが思えない。思えないのだが、古本屋に並んでいるということは一度は誰かの手に渡っているわけで、喜んでいた人がいたってことなんだよなぁ、これが。理解不能
バラエティー番組での出川哲朗の恋愛話と同じでわたしにはほとんど冗談としか捉えられないんだけれどなぁ。今度ネタとして1冊買ってみようかな、100円で。
ともあれタイトルだけでも秋元先生はF1層をカモだと思っているということはよくわかる。さすが体の芯からテレビ屋。