やっとやっとやっとやっとーーーーーっっ。谷山浩子のレビューをあげることができましたぁっっ。

実はサイト開設当初から、谷山浩子は絶対しっかり取り上げようと思ったひとりだったのに、なかなか取り上げることができなかったのですね。で、ひそかにここひと月くらい谷山浩子フェアを開催して、なんとか書き始めたのですが、どこまでいっても青い山というかね、ぜんぜん終わらない。もうね、死ぬかと思いましたよっっ。浩子は俺を殺す気か、と。死んだらテキストアップできないので、何とか帰還しましたが。ええ。 30枚以上のアルバムは、既に凶器です。

個々のレビューに関してはかなりさらっと流したつもりなのですが、結局ひとつのディスクレビューでは最大の長尺になりましたよ、なりましたさ。それにしても改めて谷山浩子をじっくり聞き返して、彼女ってば"やおい界のユーミン"なんだなぁ、ということを再認識しました。やおらーは谷山浩子ひとまず聞け、と。

作品ひとつひとつも、自分の中での好き嫌いというのはもちろんあるけれども、どれもこれも作者のやりたいことがしっかりと見えるような気がする。ベテランになると『これって敢えて出す意味あるのかなぁ』っていう縮小再生産な作品が必ず何作か出てくるものなのだけれども、彼女にはそれがないのね。ものの考え方や詞作やメロディー、手なりで弾く時のピアノの音色、そういった基本的な部分というのは変わっていない、もう万年少女という世界なんだけれども、それでも結婚やら加齢やらなんやらで自分の立ち位置が少しずつ変わるのを素直に受け入れて、作品にしているなぁ、という感じがあって。だからレビューを書いていても「あぁーこっから先はどうでもいいなぁ」という本当に退屈なところがまったくなくって、コケがついていないというか、今でもフレッシュというか、いや、手が抜けませんでした。やっぱり偉大な方です。