藤井隆 「OH MY JULIET!」

前作「わたしの青い空」が、タイトルの能天気なお間抜けぶりとはまったく裏腹に超マジの、ルーズで陰鬱でシリアスなナンバーという、こんなシングル、俺みたいの以外だれが買うんだよ、というなんともユーザー不在の名曲過ぎて、こりゃ、もう、歌手としての活動はこれで打ち止めと思ったら、またCDを出している藤井隆なんですが、今回はトミーフェブラリーがプロデュースの、わかりやすい80'sリスペクトなキラキラポップスで、ていうか、トミフェブまんまだよ。
ま、これはいわゆるマシュー南ラインというか、そんなわかりやすいネタ臭が、も聞く前からただよっていたわけだけれども、じゃ、実際聞いてみて、というと、うーーん、ちょっと弾けきれていないような。これは「実は好青年の藤井隆」ってキャラで行くよりも、もっとおかま全開で、それこそマシュー名義で行く勢いでいったほうがよかったかな。