橋本正枝「ブルー・ジャスミン

好きだった少女漫画家が、ハーレクインのコミック化作品を手がけたりするのを見るほど切ないものはない、って思うわたしはハーレクインを差別しているのだろうな、きっと。
ま、いいんだけれども。世の中、右を見ても左を見ても、願望充足作品が横溢しているわけで、それをいまさら批判するのは大人気ないってものです。
ってわけで、まあ、普段はそういったものはこの世にないものとしてスルーしているわけだけれども、好きだった漫画家がねぇ、こう、久しぶりに、ハーレクインで単行本出しましたよ、っていうのはさ、まぁ、漫画ってのは、好きになる要素に、物語もあるけれども、絵ってのも、また、多いわけで、そんなこんなで、なかなかスルーしきれないわけで。

と、相変わらずうだうだいっているわたしなのですが、えーーー、この作品は、そこそこよかったです(笑)。
砂漠を舞台に、アラブの王子様カシムと、イギリス人の画家の娘ローナとの、まぁ、いわゆるアラビアン・コスプレ・ラブロマンスってやつで、まぁ、みなさんの想像とおりの展開を見せますが、「マージナル」のアシジンみたいな、カシムさまのちょっと不器用でワイルドなお姿がおすてきだっので、もう、それでいいんじゃないかな、と。カシムさまの黒の着こなしにうっとりすればいいんじゃね、ということで。
こっち系のコスプレ好きなんだよな、おれ。橋本正枝の絵によるエスニックコスプレが好きなら、読んで問題ないかな。て、ま、わたしは橋本正枝さんの絵が見れればそれでいいという、それだけなんですが。