JULIE ? The3rd 沢田研二リサイタル

 磯野波平もおにゃのこと勘違いしたジュリーのライブアルバム。三枚組。73年10月10日、中野サンプラザにて収録。
 久世光彦に「 萌えた (意訳) 」といわしめた、内田裕也とのデュエット「トラブル」など、ライブを完全収録。ほか「Get back」「Move over」「Johnny B Goode」「Cotton Fields」「The Jean Genie」と洋楽カバーを中心に構成されている。昔の歌謡曲系のライブアルバムって、大抵こうだよね。何故か洋楽カバーメイン。
 なんてったって、このアルバムの魅力は若ジュリーの受け臭さ(笑) につきるかと。「裕也さん、いくつになったのよぉ」のジュリーの口ぶりとかっっ、かなりエロいよっっ。ええいっ、おれも「まよてん」書くっっ、そう思ってしまうことうけあい。内田裕也久世光彦をはじめ、樹木希林安井かずみ渡辺美佐などなど、数多くの年上の男女の心をとろかした年上キラー・ジュリーの魅力が満載のアルバムとなっております。
 てか、あの内田裕也が照れまくり、「やりにくいなぁ」とこぼしてしまう、やに下がって可愛いおじさん化してしまうんですよっっ。こんなとこ、ジュリーでなければありえませんてば。
 時期的には「危険なふたり」の大ヒットで、この年日本歌謡大賞を受賞、ソロとしては第一期黄金期にまさしく差し掛かったというところ。声も乗っていて、ジュリーの歌手としての自信も漲り、タイガース時代のジュリーにはなかった確信犯的なエロさを周囲に振りまいております。あぁ、映像で、これ、見てぇっ。