2007-08-24 ■ 波の立たない夕凪の入り江に 小船が一艘辿りつく 誰も気づかなくってかまわない わたしだけが静かに微笑む夏はこころが透明になる 遠ざかる一日は ゆりかごのリズムで ふたたびわたしのもとに訪れるそれは図書館の隅に眠る 古ぼけた一冊を手にとる時のように 懐かしいときめきを与えてくれるのだ