エコ換え?

 行きつけの大型の100円ショップ、ナツメ球(――常夜灯用に使う、ちっちゃい電球ね)のLEDバージョンを見つけた。0.5Wで白色。使用は標準で約50000時間。
 ちょうど台所の常夜灯に使っていたのが切れていたので、ひとつ買ってみる。つけてみる。いつもの5Wで橙色のよりも多少暗いけれども、色味がなんか好きだな。月光のように青白い。これで電力1/10なら、ぜんぜんありだな。てか、安いよね、これ。
 翌日、調子に乗って、白色のLEDナツメ電球三個購入。元々普通のナツメ球の色味、あんまり好きでなかったので居間とか寝室の照明にはつけてなかったのだ。んなわけで、これをつけてみる。まこ、ご満悦。1個橙色のモノを買うけど、これははずれ。暗すぎて使い物にならない。
 さらに、なにかないかとうろうろとしてみると、315円でコンセントに挿すタイプのLED常夜灯を見つける。センサーが働いて、暗くなると勝手に点灯、明るくなると勝手に消灯、という仕組み。1wで、発光は白と青の2タイプ。これは、使えるかも。2個試しに買ってみる。
 ひとつを照明も窓もなく薄暗い階段下においてみる。うん、使える。明るすぎもせず暗すぎもせず、いい感じ。このあたりから、照明そのものに対しての、興味が出てくる。
 うちの家人はなんでも「ぱなし」の人間で、うっかりすると水道の水も流しっぱなし、風呂釜のガスもつけっぱなしにするというダメダメな人なので、もちろんも明かりもつけっぱなしは基本。消し忘れてもなんら悪びれることない人間なのである。――と、そういう人相手にして、低電力というのは、大変な魅力。
 そんな家人のあかりの消し忘れが特に多い階段とトイレは、なんとかしよう。そんなこんなで、色々調べる――って、白熱電球って、物凄い電力食うのな。これも変える気分になった今のうちにやってしまおう。
 階段は、たいていは行き来するだけで、足元が見える程度の明るさでいいのだから、ここは分岐ソケットをはめて、LEDの白色ナツメ球を新設。
 トイレは、ほぼ毎日消し忘れが発生している、というか消してある時間のほうが短いくらいなんだよな。陽の光が入って明るい時でさえつけたままになってたりしているし。うーーん。この315円のセンサー式のLED灯をふたつつける、というのはどうだろ。これなら、昼間につけっぱなしというのはまったくなくなるし。コンセントに変換するソケットをはめて――。でも、さすがに暗すぎるか? でも、トイレにそこまで晧晧と明るい必要もないんだよな。くつろぐ場でもないし。
 色々と考慮しつつ、今度はホームセンターへ。わー。いろんなものがあるねっっ。様々な材料を前に、これを使って、いやいやこういうのは、それともこうか、と、シュミレーションでアゲアゲになる。不意に冷静になり、当初の予定通りのものを買い、セッティング。
 階段、問題ないな。
 トイレ、こちらも問題ないかな。このくらいの暗さなら、支障はないだろ。一緒に買った13wの電球型蛍光灯とつけ比べてみる。そんなにってものでもないな。
 さらに玄関と風呂場の明かりを白熱電球(60wと100w)のから、先ほどトイレで試した13wの電球型蛍光灯に変える。そうそう、電球型蛍光灯、つき始めが少し暗いのが貧乏くさい感じなんだよなぁと、ふと、思い出す。ま、いいんですけど。実際貧乏なんだし。
 色々あって、灯りを低電力のものに総入れ替えしたけれども、はたしてこれがエコ換えなんでしょうか?
 正味のところ、コスパ的にどうなんでしょうね。あきらかに、ただやりたいからやっただけで、減価償却(――って言っても総費用3000円ちょっと)まったく考えなしなんですがっ。LED灯、五万時間持つというのも、どうにも眉唾。まだ出てまもない商品ですもの、私は信じてませんよ、ええ。
 今階段のところをみてみたら、スイッチが切ってあるのに、ほんのちょびっとばかりLEDナツメ球がついている。どうやら、電源オフにしてもごく微弱に流れている電気に反応しているっぽい。恐るべしLEDの省電力。
 ちなみにわたし、必要のない灯かりはぱちぱち消す派、薄暗いの大好き。とはいえ、読んだり見たり、書きものしたりするような場では、ぱっきりと明るく白い明かりでないと嫌、居間とかをやたらめったら暖かみのある電球色とか間接照明とかにしてふんわり薄暗くするその雰囲気作りを、余計じゃね、ってか本が読みづらいじゃねぇかっ、字が書きづらいじゃねぇかっ、という人でもあります。
 果たしてこの交換、吉と出るか凶と出るか。