レコードレビュー

Do you remember me ?
みなさんおぼえておいででしょうか。
まこりんです。

えー、以前の日記に書いたと思いましたが、風邪をひきまして、どうも状況が芳しくないのですよ。
私は左の扁桃腺が弱いのですが、―――ここをやられるといつもなかなか治らないのですね、どうも今回はそこにビンゴなようで、休める時は無駄に動き回らずにじっくりきちんを休もうと、サイトの更新も完治するまで止めようと思ったのですよ。
まぁ、まだ完治まではいえないのですが、いつまでも放置していくわけにもいかんなぁと今日復帰することにしました。

もう見ている方は忘れているでしょうが、9/11の日記に買ったレコードの速記レビュー。



郷ひろみ「ヒロミックワールド」

全作荒井由実筒美京平による高クオリティーのコンセプトアルバム。
瀟洒な都市生活グラフティーみたいな路線で、荒井由実の詞作は以降の松本隆そのものといっていい。藤井隆の「ロミオ道行」と聞き比べると面白い。それにしても郷ひろみはスタッフに恵まれているなあ。

郷ひろみ「黄金郷」

タイトルは「黄金の郷ひろみ」という意味もあるのだろうか。
歌詞カードが悪趣味な金色で字が読みにくいったらありゃしないセルフカバーベストアルバム。オケの差替えなしでボーカルだけ新録音というが、あまり変わっていないようには見えない。特にさしさわりはないが意味のあまり感じないアルバム。



西城秀樹「ファーストフライト」

思わず脱力するほどの間抜けなジャケットでお腹いっぱいな気分になる。
アートデイレクターはこりゃ憤死モノだなと、思ってパーソネルをチェックするとそこに秀樹自身の名が……。なぁるほどね……。
当時の秀樹のバックバンド芳野藤丸バンドの芳野藤丸と秀樹が作曲担当したパーソナルなアルバム。ということで自己満足指数が高く、これといった楽曲はない。



西城秀樹「ビッグサンシャイン」

剛毛が思わずはみ出そうなぴちぴち&ギリギリのタイツ姿がフレディーマーキュリーのようで気持ち悪いジャケット写真が印象的、って褒めてないなぁ。
大味で印象の残らないバラードやシングル選考オチのような楽曲が並ぶ。
アルバムのクオリティーに関しては郷ひろみに負けているぞ、秀樹。大丈夫か。


西城秀樹「ジェントル・ア・マン」

あ、これは、聞ける。アルバム全体に一貫したトーンがありそこに若干の起伏があって、通しで聞ける感じ。
バラードの歌いまわしも繊細になってきた。「Through the night」から「かぎりなき夏」の流れはなかなかのもの、爽快だぞ。
このレベルでいつもアルバムもつくんなきゃジュリーやひろみに勝てないよ、秀樹。


・シブがき隊「情熱的新世界」

買おう買おうと思って逃していたアルバムをようやく聞く。
シングルヒットの尻馬に乗ったようなアルバム制作というのは下策中の下策といえるが、そこに敢えて確信犯的に突入するシブとそのスタッフ。このアルバムでは「スシ食いねぇ」の盆踊りバージョン・クラシックバージョン・演歌バージョン・ハードロックバージョンと計4パターンも収録。悪ふざけが過ぎている。
――と、ここでシングルの「スシ食いねぇ」が収録されていないのがポインツですね。
その他、モッくんのソロ「20歳のピノキオ」(――これ、最高。モッくんの代表作といっていいでしょう)、フッくんのソロ「真夏の出来事」(――フッくんの足りない子っぷりが、いい)、「三歩下がって令嬢の影踏まず」(――「飛んで火に入る夏の令嬢」のシングル選考オチ作品か? シブでしかありえない歌だ。)など個人的には「Booming!」のサビの決めの「ざけんなっっ!」のあとのオケの「ダダッダン」の無駄な繰り返しが妙にツボにはまったんですけれど……(最初音飛びしたのかと思ったよ)。シブファンなら納得の1枚ですな。


・エキゾティックス「ライブラリー」

80年代のジュリーのバックバンド、エキゾティックスのアルバム。プロデュースはもちろん沢田研二
ニューウェーブ風のビートルズといった感じ。通好みで結構いいアルバムじゃないのさ。
ともあれ、だぼっとしたトレンチコートにソフト帽といたいけ少年チックな可愛らしい格好をして吉田建西平彰、柴山和彦らが歌っているというそれだけで今となっては貴重。