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日曜に見たドラマの感想などを少し。


「しあわせの国 青い鳥ぱたぱた?」

NHKアーカイブスで先日放送された1985年の作品を偶然みる。演出・平山武之 脚本・井沢満 主演・田中裕子。
単身赴任続きでいつもひとりぽっちな中年男性(蟹江敬三)。自分探しの果て捜索願まで出されるほど人生にさよまってしまった家族とのトラウマありげな20代の女性(田中裕子)。母から省みられず転じて狼少年になってしまった孤独な子供。妻に先立たれ、居場所をなくしてしまった万引き常習犯の元警察官の老人。この4人が偶然の巡りあわせで数日間、束の間の家族ゴッコを繰り広げる。
こういう擬似家族の物語は弱いんだよなぁ――。
援助交際という言葉もアダルトチルドレンという言葉もない時代、だけれどもこういったテーマを描いたドラマは結構この時代には多かったような気がする。
「自分が生まれてきて本当によかったと思えるまで、子供を産むのは怖いよね」
台詞では田中裕子がさらっとはいたこの言葉が一番印象に残った。
情に訴えかけず、感動を押しつけず、広げた風呂敷は綺麗にたたんで、なかなかの佳作でした。ってそのなかなかが、今のテレビドラマはできないんだよねぇ――。

それにしてもこの頃の田中裕子はいい女だよなぁ。
演技が抜群なのはもちろん―――ほんっっと舌を巻く上手さ、佇いにいかにも芸能人的な下司な派手やかさがなく、すっうと人にまぎれながらもしっとりと輝く感じがあって、さりげなくスタイルもいいし、どんな衣装も着こなすし、人なつこいようなところがなんとも可愛らしいし、いいところだらけだ。前年に「おしん」の主演があったわけだから、女優としてピークの頃かな。この後ジュリーと結婚して、二人揃って家庭に幸せ求めだしちゃうわけだから、もったいないよなぁ……。