安室奈美恵  矢野顕子

そういえば、ノリと勢いにまかせて、はてなのサイトもいじってしまったけれども、改めて今見るとなかなか。色味も好みの枯草色っぽい感じで渋いし、サイド・バーにカレンダーとかこちゃこちゃあるのがいかにも「プログサイト」って感じでいい感じ。
これ以上サイドバーにモノがあると自分的には目にうるさいんだよなあ、と今日は自画自讃でこんにちは、まこりんです。みなさんもたまには自分を露骨に誉めてみましょう。

「うたばん」で安室センセイのお姿を見る。
オリコンデイリーで初登場1位を知り、ウィークリーはどうかと期待していたが、結果平井堅に阻まれ残念2位の両A面シングルの「the SPEED STAR」のほうをを歌唱。
やっぱりかっこいいですぅ。「ザ・ポップスター」という感じ。精気に満ち満ちていて、芸能的キラキラ感に溢れていて、やっぱりヒット歌手っていうのはこうでなくっちゃ。

「ALRAM」リリース時に「もうこの人はチャートとか関係ないところでやっていける人だよね」といったけれど、とはいえ再び売上が上向きになるのはいいこと。
それに前作「ALL FOR YOU」はドラマ主題歌でバラードという完全ヒット狙いのプロダクトだったのにくらべ、今回はSUITE CHIC以来のR&B/ヒップ・ホップ路線の延長にあるような作品だし(「GIRL TALK」いつもよりかなりJ-POP方向に擦り寄ったかなって感じはあるけど「the SPEED STAR」は全開ですね)、これがヒットしたというのは彼女にとっても大きいんじゃないかなぁ。少しずつだけれども、今やっていることが、確実に認知されている証拠だと思う。
まだまだ彼女にBETする価値がある、って感じ。未来は明るいぞ。

それに比べ、次に流れた後浦なつみの「恋愛戦隊シツレンジャー」の薄っぺらさといったら……。影山ヒロノブバリの本気のアニソン風ならまだしも、スカスカのつんくソングで、残念すぎる。典型的末期症状。
ってハロプロと一緒に並べるという行為自体が今の安室センセイには失礼ですね。はい。
それにしても松浦、どんどんおばさん顔になっていくよおーっ。どういうことだッッ。


もう1個歌番組ネタ。
夢・音楽館」ゲストは矢野顕子上原ひろみ

スピルバーグ製作のハリウッド映画の出演にする桃井かおりのピンチヒッターでイッセー尾形司会、っていろんなところにつっこみたいのだが。

上原ひろみはよく知らない人だが、「Kung Fu World Champion」にYMOへのリスペクトを感じた。YMOの巫女であった頃の矢野顕子を思い出させる。面白い人がいるものだ。

その矢野顕子は新曲の「night train home」。

これが驚いた。「黒磯 交直ジャンクション」とか「583系 B寝台」などの台詞が出てくるものすごい鉄道マニアソング。
そのあとも変電器がどうたらとか、25パーミルの勾配がどうたら、とか。鉄オタ感涙の言葉が並ぶ。
とっぴな詞だが、野球中継をそのまま歌にした「ゆけ柳田」とか作っている人だしな。いつものとっぴという感じもある。
ちなみにこれは多分彼女の故郷である青森行きの寝台列車の歌であろう。583系東北本線経由だから、正確に言えば「特急 はくつる」ということになる。
東北新幹線の八戸延長と共に青森行きの夜行寝台はすべて廃止された。若き日へのノスタルジーとしてこの歌を彼女は作ったのであろう。
今年の鉄道ソング大賞の最有力候補作。鉄オタの人は聞きましょう。

そういえば矢野顕子はニューアルバムを機にレコード会社をヤマハに移籍したそうである。
この小さなレコード会社に中島みゆき谷山浩子矢野顕子と特濃の大御所シンガーソングライターがひしめいているというのも、なんかすごいな。
これからはこのラインに特化してみてはいかがでしょうか、ヤマハさん。