近頃はこまごまとキャッチの強いトピックが多いので、日記用のストックがたまりまくっているまこりんです。

加藤和彦安井かずみコンビの「ヨーロッパ三部作」がいつのまにか再販していた。新星堂偉いッッ、といいたいけれども、微妙に購入にとまどう私。
既にレコードで持っている音源を定価で買うに躊躇するってのもあるけれども、CD転換期に東芝から出たCD版のリマスターなのがねぇ……(東芝版はテープにダビングして持っているのよ、ひそかに)。特に「うたかたのオペラ」は断然オリジナルリリースのワーナー版のほうが音像が立体的でふくよかだったと思うけれど、これは加藤さんの意向のかな。しかもこの時期のベスト「Le Bar Tango」はCDで持っているし。うーん。どうしよ。
あ、加藤和彦安井かずみコンビのアルバムを聞いたことない方はこれは是非モノですよ。この機会にどうぞ。リリースした9枚のアルバム全てが傑作という奇蹟のコンビですから。はい。


もうひとりの加藤さん、加藤登紀子の公式サイト(http://www.tokiko.com/)を久しぶりに訪れたら、お色直しをしていた。
しかも、ディスコグラフィーが一気に充実。やれるんだったら最初からやっといてくださいな。
公式のディスコグラフィーが脆弱だったのをきっかけに私は「加藤登紀子データ集」をつくったわけだが、これだけしっかりしていたらうちのデータ集の重要性ももはやないな、と思ってしまった。だからといって削除はしないけれどね。こちらも来月にはニューアルバム発売。これはひとまず買いだな。


読書小感想。

筒井康隆「私のグランパ」

帰ってきた「リリカル筒井」っつーことで、筒井センセがデビュー期にたくさんモノしていたポエジー・リリカル短編が大好物な私は楽しみに手にとってみたけれども、微妙に期待値より下で残念。
別に筒井センセが悪いわけじゃない。よくできていると思う。だけれども、昔のリリカル作品群と比べると何かが足りないのだ。繊細さっていうのは若書きの特権だな、としみじみ。

筒井康隆「美藝公」

この人は子供みたいなところがあるよなぁ、と筒井センセの作品を読んで微笑ましく思うのことが実に多いけれど、ほんっっとこれは微笑ましい少年の妄想小説。
これは映画の世界というものに少しでも夢を感じている人は読んだほうがいいかも。映画に対する愛だけで成立しているような作品といって過言でない。
筒井センセほど映画というものに対する愛がない私だけれども、筒井センセの思っていることは痛いほどわかる。
わたしだって、この夢のようなキラキラした景色に憧れてしまう。でなければこんなに歌手や歌について語っちゃいないし。
途中演劇論議なんかが入るところは、後の「唯野教授」につながる感じかな。