ちょっと野暮用で大学の頃のノートを引っ張りだしていた。
ああ、こんなこと勉強していたなぁ。それにしても全部忘れちまったなあ、などとお約束のノスタルジーに浸っていると、そのなかに筆ペンで書かれたノートを発掘。これに懐かしさはMAXに。
やってたやってたやってた。俺こういうことやっていた。全くの趣味で、本当に全くの趣味で、適当な草書まがいで、漢文とか和歌とか写していたよ、俺。なんか綺麗に字を書くことに妙に憧れていて、で、行きついた果てに変体仮名とかまで使いまくって、字ぃ書いてた。うん。
やぁーー、あの時も背伸びしていたんだなぁ、俺。
結局、こういうスノッブな知的好奇心というのは身につくはずもなく、すっかり抜け落ちてしまった。今、試しに自分のノートをお手本に筆ペンとってちょっと書いてみたりしたけれども、すっかり字もへたっぴになっちゃって、まぁ、なんとも、という。ま、わたしの人生全てが若気の至りみたいなものだから。いいか。