「笑わない人魚」 今市子

「楽園まであともうちょっと」のプロト作品で「真夏の城」という作品が収録されていた。「楽園まで〜」は往年のTBS水曜劇場のようなドタバタでむちゃくちゃなホームドラマっぷりが楽しくって気に入っている作品だけれども、「真夏の城」は普通の「やおい」なのね。ちょっと意外。
川江がちょっとかっこいいのになんだかむかついた。川江はもっと何考えているかわからないヘンな奴で、浅田はもっとひねくねて可愛気のないこところが可愛い奴なのぉ〜。
それにしても、この人って絶対「やおい」や「ホラー」や「動物モノ」より「ホームドラマ」の人だと思うんだけれどもなぁ。俺の気のせいかなぁ。


「晴明。」6巻 猪川朱美

最終巻。当時の安倍晴明ブームに乗っかってはじまった漫画だったわけだけれども、5年かけてようやっと終わり。少女漫画のペースってつくづくメディアミックス向きじゃねぇよなぁ。そんなところが好きなんだけれども。この漫画は完全に猪川さんの画風萌えでつきあっていた作品だったので、特にストーリーはいうことない。きちんと風呂敷は畳んで終わった長編って感じ。全体のイメージとしても晴明はカワイソでかわうくてつおかったよ、というのが1番残る。猪川さんがオリジナルでどういったものをかけるのか、知りたいかな。オリジナルの時代・歴史モノが読んでみたい。