昨日、ホリエモンの22時〜23時台のニュース番組行脚を偶然視聴してあまりにもの言い訳がましさと嘘と媚にさすがの私も呆れかえってしまった。よし、今日の日記はこれがテーマじゃ。そう勢い込んでPCを立ち上げたまではよかったが、書くにつれてそんなものをテーマに書くこと自体がなんだかひどく愚かな事のような気がして、結局さっきまで書いたものを全て削除した。

マスメディアを通じて定期的に行われるスキャンダルめいたもの。そのほとんどがわたしたちにとっては「どうでもいいもの」だ。
NHKの不祥事であろうと、堤義明の逮捕であろうと、あびる優の万引きであろうと、どうでもいい。わたしたちはなんの関係もない部外者だし、それがどのような結果になろうともなにも自分の生活は変わりはしない。むしろ、わたしたちにとって「どうでもいいから」からこそ、そのニュースをマスメディアは大手を振るって取り上げ、わたしたちに提供し、わたしたちもそれを楽しむ。
わたしたちが「TOB」とか「新株予約権」とか「議決権」とか「転換社債」とか聞きなれない用語を覚えたところで、なんの意味もなさない。だからこそ無邪気に覚えるのだ。

わたしたちは自分の周囲でくりひろげられるつまらない現実を忘れるために、テレビの電源をつけ、スキャンダルを享受しているにすぎない。そのことを忘れて、スキャンダルを語るとどんどん品性が下がっていく。わたしはまだなんの引き換えもなしに下品になりたいとまでは思っていない。