愛知万博

いよいよ、愛知万博が今月末開幕するらしい。
――なぁんてマクラで「いよいよ」とかいってるけれど、別に期待も何もしていないんですけれどね。べつに広告代理店の人間でもないし、名古屋人でもないし。
渋谷駅のハチ公口に10年ほど前からある電光掲示板のカウントダウンで、あぁもうすぐなんだな、というそれくらい。

ていうか、面白いですか、博覧会。
そこんとこ、みなさん、どうよ。

うちの家系は徹底的にイベント嫌い、人ごみ嫌いなので、私がいった博覧会も89年に横浜はみなとみらい地区でやった「横浜博」のみ。
これにしたって、たまたま母方の実家がイベントの最寄駅の桜木町近くだったから「行ってみるベ」となっただけで、ほとんどさしたる期待感もなくおもむき、でもって実際その期待値通りの「つまんねぇ〜。行列うぜぇ〜」というブーイングだけが残り、最後の最後に勃発した弟のうなぎの脱走というイベントのみが強烈に残ったという(――彼はうちに帰ろうと桜木町駅をうろうろしていたらしい)、ただそれだけのもので、なぁんも、びっくりするほどなぁんもおもろなかった。

これはただ私の行った横浜博だけがつまらなくって、大阪万博は、ポートピアは、つくば博は、花博は、面白かったのかもしらん。しらんが、どうにもこうにも食指が動かんのよ、博覧会というものに。魅力を感じない。ひと世代前の感性によっているような気がしてならないのよ。
わかりやすい大文字の「未来」を描くことが難しくなってしまった現代おいてはたして「博覧会」ってアリなの?とか、イマドキの人は「月の石」のようなものに感動できるほど単純じゃねぇんじゃねぇの?とかさ、思わずにいられないわけですよ。

でもまあ、なんらかの勝算があってやっているのでしょう。よくわからないけれど。一応90年の花博以来の国際博覧会ということで、ポートピアくらいの入場者数は狙っているらしい。ってポートピアって地方博じゃん、ポートピアレベルじゃダメじゃん。