今年で歌デビュー10周年の華原朋美の新曲「涙の続き」を聞いた。

夕暮れの渋滞の首都高を走らせていると、ラジオからあの頃の二人のラブソングが流れてきた。今わたしはひとり、涙の続きの世界を生きている。あの頃のようにあんなに誰かを愛することなんて出来やしない。今でもあなただけを……。
「♪ 涙の続きが はらはら止まらない あなたを愛してる」

うううっ。これってかなり直球。小室哲哉時代の物語をそのまんま引きずっております。まさしく12時過ぎのシンデレラ。
小室哲哉が聞いたらどう思うだろう、とそんな余計なお世話な創造をたくましくしてしまう。今やすっかりバラエティータレントとしての立ち位置が安定した彼女だけれども、歌となるとどうしてもこっち方面しかないのかなぁ。ま、破局直後の「as a person」などよりも、ぐっと歌に距離感がとられているから、わりと安心して聞くことは出来るんだけれども。けれどもねぇ、ってやっぱり思ってしまう。
ちなみに作詞は秋元康さんです。――ってそこ、"あぁ、やっぱりね"といわないっ。