※ 連絡



何度かお伝えしていると思いますが、大家の"忍者システム"のサーバー増強、移転の関係で
当サイトも非常にアクセスが不安定になっています。特にアクセスの多い深夜帯は接続が遅い、乃至できない(――何度かリロードすると接続できたりします)時もあると思いますが、
ゆっくり見守ってやってください。

(もし、本当に落ちたようであったら、はてなのダイアリーを見ていただけたらと思います)



あぁ、それにしても、今までこういったトラブルまったくないサーバーだったのになぁ……。以前のトクトクにようになったら嫌だなぁ……。ぶつぶつ。





ぼくんち」(監督/阪本順治  主演/観月ありさ  原作/西原理恵子)



まったく期待しないでぼんやり見たのだが―――まぁ、普通にちょっと退屈な邦画?という感じ。
間の取り方とか、ロングショットの見せ方とか、シナリオに安易な人情モノ臭をたしてみたり、ラストのストーリーと無関係のフォークダンスのモブシーンがはいったり、などなどに"あぁなんかよくあるちょっと退屈な邦画を俺は見ているなぁ"という
気分になった。

まぁ60点くらい?と思って、原作をもう一度ぺらぺらめくると―――うーーむ。



なんつーか、アレだね。原作が名作過ぎると、色々と苦労するのはわかるし、
なるべく映画化やらなんやらと別の媒体化した時には、原作はなるべく忘れるのが正解だけども、
やっぱり見なおしちゃうと、こう、もにょるね。
これを素材に、どうしてこうなるかなぁ、と。

キャスティングといい、脚本といい、演技といい、どうしてこうなっちゃうのかなぁ、と。

子役は演技が吃驚するほど出来てないし、ていうかそもそも主演の観月が微妙だし、
ていうか、かあちゃん鳳蘭ってないだろとか、こういちくんの真木蔵人はただのチンピラじゃんとか、
そもそも、ニ時間という枠の中で「猫婆」をあそこまでフューチャリングしたこと、
"ニ太は実はかの子の息子"という設定に無理変更したこと、一太を原作より思いっきり子供にしたこと、
このみっつは、どう解釈しても理解不能だし、などなど、あぁーー、いいたくないのにいってしまう。
間違い探しのようなことをいってしまう。


キャスティングは色んな都合があるからなんともいえないけれども、脚本はねぇ……。ニ時間でまとめるなら、かの子家の3人とこういち君だけで話を持っていって余計な人間はまったく出さないほうが、よほどすっきりして感動を誘う展開になったと思うなぁ。



ともあれ、原作を超えたあるいは原作にない魅力を出すのって、大変だよね。名作であればあるほど。
ま、つまりはこの映画は、見るならひとまず西原理恵子の「ぼくんち」を読んでよね、ということで。
原作はもうね、大名作ですから。