貴乃花親方の暴走ぶりにゴシップジャーナリズムが盛り上がりを見せる今日この頃、みなさんお元気ですか。
80年代のマッチみたいなパーマといい、やっぱり昔と変わらん瞳孔開きっぱの表情といい、およそ尊敬・謙嬢というものを無視した素晴らしい敬語といい、その癖ワイドショーに出演しまくり、ベらべらべら相手を貶めまくり、しまいには過去の若貴優勝決定戦は八百長だった?というニュアンスで話しだしたり、って一体どこへいくんだろうか、と他人事とながらもあまりにもキャッチが強すぎますよ、もう。

とはいえ、なあんか薄ら寒い感じがするんだよなぁ、このネタは。
それぞれの渦中の人物のキャラクターもともあれ、その中心である貴乃花アダルト・チルドレン的傾性がちらちら垣間見えるところが妙に痛々しくってねぇ……。結局この人は、今までの自分を培ってきた周囲に、今、玉砕覚悟で復讐しようとしてるんじゃないかなぁ、とわたしは思ったりするんだよね。
テレビで"わたしはわたしはわたしは"と拙い言葉で自分語りするのも、なんかもう必死でしょ、って感じで、あぁ、この人わかってもらえる人が身近にいないんだろうなあ、と思わずにはいられないわけで。こういう人はとにかく"そうだねそうだね"とただ頷いてひたすら話を聞く人が必要なんだけれど、景子夫人にそれは役不足なんだろうなあ、やっぱ。それはもう、見るからにわかる。
それにしても、こういった幼児性を抱えこんだままトップに立ってしまう人間ってのはどのジャンルにも出てきて、そしてその後のトラブルも出てくるものだけれども、しっかしなあ、やっぱり周りはたまったものじゃないだろうなあ。