実は先日、mixiの潜入に成功した私なのだが、なんというか、だるーーい気分になった。登録以前は絶対否定的な潜入レポを書いてやるっっ、と思ったが、その気力さえも奪われた。云うのも馬鹿らしいというか、なんというか。ということで軽く感想だけ書き残してこのことは忘れる。

ひとつ思ったのは、mixiは硝子張りの牢獄であるということ、でもってmixiの住人はそれぞれがその牢獄の看守であり、囚人であるということ。お互いを監視しあい拘束しあうシステムというか、そこに非常に不健全な匂いを感じた。
コミュニティー(2ちゃんねるで言うスレッドみたいなもの)など、人の気配はあるのに活気がないあたりとか非常に不気味だし、不用意に色々なところを散策するとそこの管理者が続々とわざわざ自ページにやってくるのも、もうなんだかだし、これほど「常に気配を窺われている」という被害妄想を肥大させるシステムというのも珍しい。世の中には不自由であることに喜びを見出す人種がいるようだが、それは私とはかかわりのない人たちかなぁ。

しかし、その不自由さを引き換えにして味わえる情報が2ちゃんねるよりもつまらないというのはどうしたものか。レビューなどを見ると、本当の『チラシの裏』というのはこういうものなのか、と唖然とするものがある。 SNSは貴族のサロン文化をネット化したスタイルに見えて(――コンセプトは絶対それでしょ?なんとなく直感だが)、結局ただのぬるい出会い系なんじゃないかなぁ。少なくともmixiはそうとしか見えなかった。まぁ、それで楽しい云う人を否定するつもりはありませんがね。ただ、馴れ合いや無内容な言葉の投げあいは実社会だけで充分かな、俺は。別にネットで恋人探したくないし。