さらに続いて、料理の話。
前回前々回と「手抜きでうまい料理を作るまこりん」っていうのをやたら主張しているけれども、そこんところ実際どうなのよ? とお思いの読者の方に、ひとつ、お安く簡単でマジうまの料理を紹介。

「味塩コショウで作る擬似ケンタッキー・フライドチキン」

【用意するもの】

・鶏肉 (どの部分でもいいけれども、一番安いむね肉で充分)
化学調味料・塩・胡椒が一緒に混ざった調味料
・小麦粉

【作り方】

・鶏肉は表面がぬるぬるしている状態のまま、そこに「味塩コショウ」を表面にうんざりするほど、胡椒の粒で全体がうっすらと灰色がかるほど、これはもう罰ゲームかという寸前まで、まぶす。
・更にそこに、小麦粉をつれられるだけまぶしまくる。2、3分置いてしっとりなったら、また更に小麦粉をつけるくらいの勢いで真っ白になるまでまぶす。
・適当に中まで火が通るまでしっかり揚げる。揚げている間の火の調節は普通のコンロなら特に必要ないかな。白っぽいのが気持ちキツネ色がかったくらいで私は引き上げる。
・美味しくいただく。

馬鹿みたいに簡単で、料理のポイントはあんまりないんだけれども挙げるとすれば、ひとつが「味塩コショウの量」。「こんなにつけて大丈夫?」と思うほどつけちゃう。私はトレイに味塩コショウを20〜30gぐらい出して、そこではたはたと鶏肉全体にきちっとまんべんなく両面つけて、最後に軽くはたいて落として、ってくらいの量かな。
あともうひとつが、「鶏肉の大きさ」。そこそこの大きさがある方が失敗しない感じがする。外がカリッカリで、中がジューシーって一番ベストな仕上がりになりやすい。小さいと、その一番いい時の見極めがちょっと難しい。ひとつが手のひらくらいの大きさがベストかなぁ。ただ厚みがあると火の通りに時間がかかるのでそこは注意。わたしはむね肉の一枚のぶ厚い部分だけをスライスして薄くして、大きさはそのままにして使う。そうすれば、火の通りも早いし。

って、こんな簡単なフライドチキンが、マジうまなんですよ、奥さん。え、たったこれだけで? という、マジカルな味わい。もうね、お酒やら醤油に漬け込んでがんばったり、市販の専用の素を使ったり、スーパーのお惣菜で買ったりというのが馬鹿馬鹿しくなるほどのうまうま。味は、これがなんと意外に「ケンタッキーフライドチキン」に一番近い。特にちょっと冷めた時の、皮がしんなりして、そのかわり味がしっかりして、なんてのはケンタそのもの。ケンタのチキンをうちで再現したいという方はぜひともやってみてみて。