家の前庭の雑草刈りをした。これを秋まで放って置くとコオロギやスズムシなどの秋の虫の棲家になって、夜更にパソコンのある居室の窓を開け放すとなんとも風流なのだが、春先に雑草刈りをしなかったせいで、鬱蒼として、見た目が何とも風流でない。というかむせ返すように暑苦しい。コオロギたちには悪いが、えいやっ、とばかりに昼前に刈りまくった。

下草を引き抜くと、その下で安らかに暮らしていたダンゴ虫やらアリやらはさみ虫やらが住処を失って大恐慌状態で右往左往する。そんなこと知らぬ私は、それでも引き抜く引き抜く引きちぎる。神々の手はいつの時もかくなるも残酷なのである。終末の時に、理由などないのである。

などと、汗を滝をように流しながら下らぬことを考えつつも、一時間強でひとまず、ある程度片付いたので終わり。前庭の最後の審判はここまで。
しかし、いつも思うのだが、雑草を根っこごと抜きおわった後の庭というのは、程よく耕された畑のように土がふかふかになって、なんとも草が根付きそうな感じがある。結局、わたしは前庭の破壊と再生を繰り返しただけ、ということなのだろうか。では、さながら私はまこりん家前庭のシヴァ神ということか。というわけで、雑草と私をめぐる争いというのは未来永劫続くのである。そして少年は神話になるのである。

と、まぁ、今日も詮無いひとり言なのだが、うっかりバミューダパンツで作業したせいか、ふくらはぎがなんとも痒い、かゆかゆ。見るとぽつぽつと赤い斑点が……あぁ。これアップしたらキンカン塗ろっと。