このサイトをはじめてもう二年半以上になる。個人のwebサイトにはいわゆる「データベース系」や「ファンサイト系」はよくあるけれども、管理人の人格が前面に出された――かといって電波やメンヘル系でない、自分の価値観や趣味趣向をカオスにつめ込んだサイトというのはないなあ、と思い立ったのが、このサイトを立ち上げたきっかけだった。

ともあれ、こうした極私的な立場で色んな物事を語ったり作品を紹介したりという「俺・レコメンズ系」(って、今勝手に名づけてみた)サイトは、その後、Blogがその役割を担い、いまや爆発的にその数を増やしているように見える。

この状況に、私の役割も終わったかな、などとしおらしいことなど言ってユーザーをゆさぶってみたりもするが、じゃあ閉鎖するかというか、そんなこと全然ないですからっっ。残念。

もう既にサイトが自分のもうひとつの居場所になってしまったというか、ゆえに止めようと思っても止められなくなっているよ、という。そんな状態に陥っている。こうした素人レビューというのは、結局それまで溜めこんでいたリビドーを吐き出したらそれまで、という面もあるわけで、テンションの高いテキストがいつまで書けるかというのは自分でもまったくわからないけれども、ひとまずちんたら続けていきたいな。と。