篠原涼子

テキストアップは気合いだ気合いだ気合いだぁっっ。と、ネタ的にかなり遅めのアニマル浜口でこんばんは。

ふと気づいたんだが、さりげなく篠原涼子が、今いい位置に来ていないか?
小室プロデュースでブレイクの頃から定期的にドラマを出演し、歌手活動が停滞して以降は舞台や映画にも進出し本格的に演技を身につけ、一方連続ドラマでは作品の三番手くらいの位置でいい味を出しつづけていた彼女だけれども、気が付いたら、彼女、テレビドラマでも主役格に踊り出ている?
ここ最近、「ぼくの魔法使い」「光とともに…」「anego〜アネゴ〜」と気がつけば、彼女に回ってくるのは主演あるいは主演の相手役だし、しかも「アットホーム・ダッド」と「光とともに…」のように同時期にドラマを掛け持ちなんかもしているし、でもって、ついに化粧品のCM――資生堂の新ブランド「マキアージュ」で「街中で浮く?」に登場なわけですよ。売れ線女優の証のようなコスメCM仕事にたどり着いているわけですよ、篠原涼子が。
色っぽ可愛い今時の30代独身OL風、って役どころで篠原涼子が静かに再ブレイクしていることは、まあ、正直嬉しいんですが、や、世の中何があるのかわかったものじゃない。

今の篠原涼子がいいのは、「陽」と「陰」を極めてわかりやすく演じ分けていて、それがどちらも不自然でないところにあると思う。「溺れる人」での全ての幸福を壊してしまったアルコール依存症の彼女、「anego〜アネゴ〜」での独身高齢OLで2枚目半のコメディエンヌとしての彼女、この「陽」と「陰」の二面がくっきりでていて、このどちらもが彼女のものとしてしっくりしている。

この二面性がぐちゃぐちゃになって、その瞬間で瞬間で移ろうようになると―――翳っているのか日向なのか、湿っているのか乾いているのか、咲き零れているのか枯れているのか、艶めいているのか荒んでいるのか、なにもかもわからなくなるほど混沌としていくと、彼女は大女優として大成すると思う。
とはいえ、それよりも先に件の噂になっている人と結婚してさっさと降りてしまう気がしないでもなかったり。そこんところどうなんでしょ。
とにかく実のある形でいいところに来ています、篠原涼子