日の出ハイム「それもこれもが恋ってもんだろ」

「まこりんのわがままなご意見」は日の出ハイムさんを応援していきます。
日の出さんの作品は、もうね、これこそやおいだ、というど真ん中。少なくとも私には、そう。
やおいにエロは不可欠だけれども、エロだけじゃダメなの、もっとセンシティプで、リリカルでないと、ダメなの。だからって、エロまったくなしだと、それはそれでちょっと別ものなの、という、そんな微妙なやおいのさじ加減、日の出さん、実に、わかってらっしゃる。わかってらっしゃるっっっっ。

この方、結構エロシーンとか、描写がエグめというか、特出し方向なんだけれども、とはいえそんなに下品な印象を受けないというか、作品から、読者の劣情をむやみにひきだそういう感じがしないんだよね。
登場人物も、いま時のやおいにありがちな"属性"で読者に下世話なアプローチをかけていないし、「カコイイ、オレ」ぶってないというか、キャラの魅力をビジュアルにおいてない。安心して読めます。
なんか、キャラがホストみたいなやおい、近頃多いやん。「イイ男臭」を過度に出そうとして、なんかきもくなっているんでない、というやおいキャラ。日の出さんのは、そうでなくて、ちゃんと、キャラクターの内面的な魅力コミの話というか、あ、こういう時、人って人を好きになるんだよね、というそういう瞬間をきちっと描写していると思うのですよ。

きっとこの日の出さんはやおいなしであっても、きちっと自分のカラーを出した漫画を描ける人だと思う。やおいももちろん、他にも色々と描いて欲しいです。がんばれ。