眠い。
どうしようもなく、眠い。
なら、眠るがいいさ。
好きなように、むさぼるように、眠るがいいさ。
ただ、ひたすら、夢を見ずに、眠るがいいさ。


――や、夢は、見る。
この前は、中森明菜と握手した夢を見た。
コンサート会場で、「いつも応援ありがとう」って、いってもらったよ。なぜか明菜は、インリン・オブ・ジョイトイみたいなきわどい衣装を着ていて、みせてはいけない部分が見えそうで、おいおい大丈夫かよ、と思ったよ。

昨日は、妹が胃がんに罹った、という夢を見たし、その前は、ふらふらと舗道を歩いていると、黒服を着た誰かから、紙袋にはいったなにか大切なものを突然預かって、その紙袋をめぐっての大逃走劇、という夢を見たし、ちょっと前には、なぜか、中山秀征とお友達になっている夢も見たし。なんか妙になれなれしかったよ、中山ヒデ。肩組まれたよ。

――夢のはなしって、なんだか、もの悲しいな。