世間話をしていて、一番、困るのが、この質問。

「ひとり暮らしだと、家に帰ってもなにもすることないでしょう?」

――え? やることなら、もう、腐るほどあるんですけれども。

やりたいゲームも、見たいビデオも、聞きたいCDも、読みたい本も、家に腐るほど、もううんざりするほどあって、わたしを待ち受けているんですけれども。
他にも、いとしの○○さまのお話をサイトにアップしたいし、だれにも云えない萌え話を小説にして書きなぐりたいし、チャットやらなんやらで、友人とおしゃべりもしたいし、この時期なら入浴剤入りのお風呂にゆっくり入ってくつろぎたいし、髪の毛もゆっくり丁寧に乾かしたいし、寝るときも布団に入ってしばらくは本を手にとったり、お茶飲んだりと、くずぐずしたいし、寝るのも八時間は睡眠時間としてとっておきたいし。
けれども、炊事や掃除や洗濯や買い物や銀行の振りこみといった社会生活維持のための家事全般だって家には待っているわけで。

もうはっきりいって、家に帰ってやらなきゃいけないことと、やりたいことがてんこもりで、困っているんですけれども。もう、どの要求をまず削っていくか、ということばかりの日々で、ひとまず、時間潰すためにパチスロしたり、たいして面白くもないテレビ見たりとか、そんな時間、まっっったくないんですけれども。ありえないんですけれども。 ――てか、そんな質問するあなた。あなたの私生活って、そないに無内容で、スカスカなわけ?

でも、そんなオタクで自己完結で幸福な日々をさらっとカミングアウトすることも出来ず、適当にお茶を濁した言葉でその答えを流してしまうわたしなのであった。