◆ プリマダム

 元世界的プリマで今はバレエ団理事長、という設定が、わりと明菜さまにベタはまりだった模様。 "古ゴージャス"なメイクに衣装、筋ばった痩せぎすの体、世間知らずでナチュラルに浮いている感じ、くっさい台詞回し、それぞれが、まぁ、いわゆるいつもの明菜サマなんだけれども、「そういう設定ですから、そっちベクトルの芝居なんです」といわれれば、そうかなぁ、という。明菜サマ的にはあんまりつくりこまないですむ芝居な感じ。

 シナリオも、黒木瞳中心な感じで、でもポイントポイントで明菜サマが持っていくよ、という、今春から夏はアルバム・シングル・ツアーの控えている明菜サマのスケジュール的にもやさしい感じ。これで主題歌も明菜サマだなんて、「プリマダム」はなんて「おいしい仕事」なんでしょ。 ――とか、そういうこといっちゃダメ?

 ま、セレブで高飛車で古い明菜サマが見られればわたしゃそれでいいですわ。「わたしのいうことをきかないのはベジャールとあの子だけよ」なんて「これ、どんな大映ですか?」な台詞も、許しますよ。ホント。

◆ ロンドンハーツ

 青田"バブル"典子。小室哲哉プロデュースでCDデビュー。タイトルは「ジーザス」。 ――って、「ジーザス」、直球ど真ん中の小室節やんっっ。笑っちゃうほどど真ん中だよ小室さん。これはいいこと? 悪いこと?
 久しぶりに拝見した小室っちの微妙に老いた姿とともにちょっとせつなくなったよ。そうかーーー。小室絶頂期も、もう10年前、既に世間的にはナツメロ枠なんだ―――。でも、売れたらいいよね、青田さん。10年前にリリースしていたら売れただろうけれども、今は、どうなんざんしょ。