つみきみほ「つみきみほ」

 「1999年の夏休み」と「櫻の園」の印象が被っているまこです。
 美少女が美少年を演じるのって、どうなん ? それはありなん ? なしなん ?と、いまだにその答えは出ないまこなのですが、 80年代末期、深津絵里同様、美少年的美少女で売っていたつみきみほ、だからってシングルが「少年」ってどうなの ? 「♪ 白い包帯、胸をぎゅっと縛ったら水もしたたる美少年」ってどうなん ?そんなひっじょーに、回答を出すのにむずがゆいアルバムです、これ。88年作。彼女の最初で最後のアルバム。
 つみきみほの歌唱は、ど下手ではないけれども、生硬。あんまり耳心地は良くない。このボキボキしてひっかかるところが「少年」ってことでひとつ、ってことなんでしょーが。ねぇ……。マシュー南ほど、つみきみほを受け入れられないわたしがここにいるよ。ぶっちゃけボーイッシュが過ぎるよ。
 とはいえ、そのまんまトルコ軍楽なイントロに「飛び降り自殺+援助交際」という詞が、トンでも怪作な「時代よ変われ」(作詞・松本隆、作曲・細野晴臣)にはさすがに驚いた。松本と細野、こんなマイナーなところで無茶しすぎ。