天国からのアンコール 「1986年のマリリン」「2006年のマリリン」

 先日の本田美奈子追悼展にて購入。
 二冊分売の、デビュー以来亡くなるまでの本田美奈子のインタビューや写真、詩に、秋元康、高杉敬二両氏のインタビューを交えたもの、な、の、だ、が、ネームが激薄。白の余白が眼に痛い。
 しかも判型がCDケースと同じ変型のちっちゃなものなので、写真集としても中途半端。価格や構成など、全体のコンセプトも、熱狂的なファンにむけてなのか、本田美奈子をよく知らない層に向けてなのか、はっきりとしない。
 つまりは、考えなしに事務所に転がっていたありものの素材を適当にまとめた「追悼商法」の最たる薄い作品といえる。
 これは、ひどい。こんなものを編集する人が知りたい――と奥付を見ると、「プロデュース・秋元康」……。

 秋元先生、あなたって人は、どうしてそうなんですか ? 
 コロムビアも、マーベラスもがんばっているのに、どうしてあなたは、そうなんですか ?
 こんな時でもあなたは愛のないぼったくり商品しか、作れないんですか ? 
 もう、本田美奈子には、関わらないでくださいよ、お願いだから。
 AKB48とか、あなたの新しいおもちゃ、あるでしょ。
 ライブドアが撃沈して新しい金づる探しに必死なのかもしれませんが、そこのところひとつ、お願いしますよ。