中森明菜 「Destination」

ここ一週間ずっと、ひそかに宇多田さんの「ULTRA BLUE」を聴きまくっては、「完璧、このアルバム、完璧。この絶対的な流れっっ、ありえない」と、感涙しているまこりんの元に、こんどは明菜サマの新譜が届けられたのだけれども……。

DESTINATION

DESTINATION

 

 ふはははははは。
 正義は勝つぅっっっ。
 やったやったやったやりやがったたぁーーーっっっ。
 ありがとう、神様。
 ありがとう、明菜。
 最高です。これです。これですよ、明菜サマ。

 えとね、このアルバムはね、「昔の明菜は好きだったんだけれどもね、おしゃれでカコよかったし。でもあの事件以降の明菜って、ぶっちゃけ重いし、痛々しいし、聴いてて辛いんだよね」と、90年代に脱落した元・明菜ファンに是非とも聞いていただきたいっっ。
 重くない明菜だよ。カッコいい明菜だよ。黒っぽい明菜だよ。おされな明菜だよ。

 アーティスト自身が求める音楽、ファンが求める音楽、今のポップシーンが求める音楽。ざっくりいうと、この三要素の引っぱり合いで、あらゆるコンテンポラリーミュージックってのは、生まれものだと思うんけれども、このアルバム、その三要素のバランスが最高、かつ、実に高い水準のところで融合している。
 明菜の追求したい音楽で、かつファンは大納得の音楽で、かつ、今のポップシーンにあって、まったく遜色ない音楽。中島美嘉とか、安室とか、宇多田とか、浜崎とか、のあいだに流れて、全然違和感無し。
 是非とも、このアルバムは、非ファンに聴いていただきたい。 そして――、わたしと同様、感涙したファンのみなさんはこう叫ぼう。明菜、大好きー――っっっ。てね。

 あ、ここで、各曲のダイジェストが聞けるので、興味の湧いた方は、是非とも、聴いてみてみて。(youtubeだけれどもね)

http://www.youtube.com/watch?v=6cGT1wanAMY

 しかし、アルバム曲のほとんどの曲の編曲し、実質的な音楽監督の役割を担っている佐々木友祐さんって、はじめて聴く名前だなぁ。
 検索かけたら、「佐々木友祐(ささき ゆうすけ) 安室奈美恵のシングル作品のボーカル ディレクションアジアンカンフージェネレーションメジャーまでのプロジェクトに参加」ってのがでてきたけれども、これがこの人なのかなぁ……。ともあれ、いい仕事しています、佐々木さん。