たんなる偶然なのか、それともなんらかのブレイクポイントがあったのか、近頃、やたらサイトに対するメールを頂くことが多い。
 好意的な感想がほとんどでありがたく読ませて頂いているのだが、批判的な内容のものや、なぜわたし宛なのだろう、というよくわからない自分語りのメールも多少はあったりする。
 なかには、ドイツのとある大学のかたから、日本学の論文に使いたいんですけれども、などというものもあったり。す、す、すげーぜ、ウェブ、世界に通じているぜ、と、当たり前のことに改めて驚いてしまう。

 ただ、メールをもらっていつも不思議に思うのだが、なんでメールをくれる方たちは、自分でブログなりサイトなり、開かないのかなぁ。感想文に感想を送るなんて、まどろっこしいことよか、自分で自分なりの感想書けばいのに。
 特に批判的なメールや自分語りのメールを送るかたには、強く思ってしまう。
 なんの権威も権力ももたないわたしを説諭して考えを改めさせるより、わたしの視点とは違う自分なりの感想を書いて、どこぞにアップして世に問うたほうが、よっぽど合理的だし、ウェブの世界がリテラシーという面においてより豊かになるのに、と。

 悪評でも絶賛でも、一面的な評価しかないものというのは、なんだか、怪しいわけで。人それぞれ、好きなもの・嫌いなものは違って当然。 多様な感想を聞いて、へぇーー、こんな見方や感じ方もあるのね、ってしたいのにっっ。なんでそうしないのかなぁ、と。
 ウェブは、誰もが情報を発信する権利を与えられているというすばらしいメディアなのに、なんでそんな新聞の投書みたいな、旧時代的なまどろっこしいことをするのかなぁ。
 というわけで、わたしのテキストを読んで感銘を受けた人も受けなかった人も、不愉快に思った人も、みんなみんな、サイトを開いてください。や、まじで。わたしはそれを熱望しています。
 そんな感じで、もっともっと素敵なカオス状態になればいいのにっっ。