アンチ・おっさん化をはかる為にゆっくり風呂につかってみる。
 湯船にすんごい匂いまくるラベンダー系のバスオイルを入れて、まったり。垢をこそぎ落とすようにじっくりと体を揉み洗い、シャンプーも地肌をマッサージ感覚で念入り、トリートメントは、これまたベルガモットやらローズやらゼラニウムやらイランイランやらなんだかいろんなものがはいった匂いのきっついものを使ってみる。
 そんなこんなで何度も湯船を入ったり出たりしながら、一時間半、ようやくでて、お部屋でインドの香をたきながら丁寧にドライヤーで髪をセット。というわけで、おばさんの化粧臭いまこがここに誕生したわけである。ああ、
 結局人はおばさんになるかおじさんになるしかないのだろうか。

 なんか甘い匂いって、わし、安心するんだよね。女性なら石鹸の匂いとかベビーパウダーの匂い、男性ならメントール系とか柑橘系と、ああいう水っぽく飛びやすい匂いが広く日本人には愛されるんだろうけれども、パンチが効いて後に引くゴージャスな匂いのほうが、個人的には好き。
 とはいえ、匂いって、自分だけが楽しむものってわけでもなく、むしろ周囲のことをもっとも考えなければいけないからなかなか難しい。臭すぎなんじゃね、と匂いのきついおばさまがたに眉をひそめる人が多いのも事実。まぁ、実際そういうのって、下品な匂いだったりするんだけれどもさ。 和を尊ぶ日本人には、「これがアテクシよ」って感じの、自己主張の強いゴージャスな匂いは流行ることはないんだろうなぁ。
 ってわけで、まこはお家でひっそり臭くなっております。