某作家が簡単でうまいと自讃するマーガリンおむすびにトライしてみる。ごはんに塩と味の素を混ぜ、醤油も少したらす。具には、マーガリンをひとかけら。食べる。人生の敗北者の味がした。ひと口ごとに切ない……。脂モノ大好きだけれども、脂そのものはオカズになるまいて。
 次はコンビーフの炊き込みごはんにトライしてみよう。米三合でコンビーフ三缶使うらしい。ある種戦いだな、脂肪との。
 一方で、某漫画家が、手抜き料理の作り方を紹介していた。
「まず作り置きしておいた鰹節のだし汁を使って――」
 おいっっ。料理に手を抜きたい人はまず、だし汁を作り置きしてないだろって。それぞれ、元々立っている地点が違うんだろうなぁ。食い物の話って、個人差がありすぎて面白いよね。