誰しもがひとつの炎を 身の内に抱えて生きている
それは命果てるまで 決して消えず
あるときは 憑りつかれた舞踏家のように激しく
あるときは 入眠前のため息のように静かにゆらめき
なにかを暖め なにかを照らし なにかを焼きつくす

それはとてもすばらしいこと
けれど とても残酷なこと

わたしは わたしの炎で身を焦がす
止めることもできず ただひたすらに炎につき動かされるままに
その激しさで なにものでもない 私自身を滅ぼしていく

なにも見るまい
なにも思うまい
なにも語るまい

ただひたすら自分に疲れ果て
自棄気味の誓いを立て 
それを容易く破る
その繰り返し