南野陽子さん

GOLDEN☆BEST/南野陽子 ナンノ・シングルス3+マイ・フェイバリット
ちょっと南野陽子だったり、鉄道だったりする話。
自サイトのリンクがはってあるので見つけたのだが、『ナンノの「春景色」という歌に出ててくる「神戸線の海が見える駅」というのはどこ?』という話題がありまして……。

http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=1465291

神戸線で駅から海が見えるところといったら、JR神戸線の須磨や塩屋のあたりなのでは?」といったような回答があって非常にこう、なんというか、時の流れを痛感した。
「春景色」がリリースされた86年当時はまだ国鉄民営化前、大阪−姫路間の東海道山陽本線JR神戸線なる愛称がついたのはJR化後の88年、ということで、この歌の頃は鉄道で神戸線といえば「阪急神戸線」しかない時代だったんですよね――ってこういうこと書くとなんだか自分がひどく年寄りに見えるなぁ。 (――あ、ちなみに神戸近郊の山陽電鉄阪神電鉄のそれぞれの路線名称は「本線」)。

あともういっこ。「シンデレラ城への長い道のり」という歌の、ディズニーランドへ歩きで向かう二人の「ターミナルからバスを待たずに歩き出した」のターミナルが「浦安駅」である根拠は不明。という部分にもこれまた、時代を感じたわたしがいたわけで。ディズニーランドの最寄駅、京葉線舞浜駅が開業したのは88年で、それまでのディズニーランドへの最寄駅というのは、地下鉄東西線浦安駅だったんよおー――っ。これももう、忘れかけている昔話なのかぁ。
当時は途中停車なしのバスがピストン輸送で浦安駅とディズニーランドをいったりきたりしていたんだけれども、それでも輸送力が決定的に足りなく積み残しがデフォルト、休日となるとバスターミナルの前には長蛇の列が出来ていて、何台もバスを見送ってようやく乗れるという、たどりつく前にげんなりしてしまう感じで――だからこの歌のふたりは、ターミナルでバスを待つのが面倒くさくなって思わず歩きだしちゃうわけで。あの当時のディズニーランド行きのバスの混雑を知っていれば非常に"あるある"な設定なんだけれども、こういうことも今は説明しなきゃわからんのかぁ……。

こういう当然と思っていた当時の事実が説明しないと通用しないというのは、年齢を痛感しますね。やっぱ「ポケベルが鳴らなくて」とかも、もうわからないのかなぁ。