「ねえねぇ、まこりん。なんで近頃、サイトは放置プレイ中なの?」
「それはね、まこりんは今、やおい小説を書くのに夢中だからだよ」


去年の冬コミ、原稿用紙換算で400枚オーバーのごっついやおい小説本を上梓したまこりんです。
このサイトで、今まで少女漫画とかやおいに関してぼちぼちと語っていたけれども、実は自分が書き手になったことは、一度もなかったのだ。
が、ついに書いてしまった。うんざりするほど書いてしまった。
これがっっ、もうっっ、楽しいっっっっ。
なにが楽しいのか冷静に判断できなくなるくらいに楽しいっっ。
同人界に踏み込んで二度と現世に復帰できない人の気持ちがよくわかる。わかると言うか、自分が既にそうかも。
なんというか、最大にして最強の現実逃避ツールですな。アニパロやおい
ま、正確に言えば現実から逃避するのでなく、現実そのものをやおい色に染め替えてしまうわけだから、現実再構築ツールってところなんだろうけれども。

んで、わかったのだけれども、やおいはただ読むだけではなくって自ら作り出してこそ、なんだな、ということ。
「自分にとって耐えがたい現実を、自分なりに咀嚼し、自分にとって受け入れやすい形へと解釈しなおす」
これがやおいなわけだから、自分が書いたものが一番効くに決まっているのだ。
んでもって、書きながら感じ入りながら、自分の疵や求めるモノがぼんやりと見えてくるのだ。

だから、やおいを論じたい人は、読むだけではなく、一度きちんと自分の手でやおいを書いてみるほうがいい。
そっから見えてくるものって絶対あると思う。
「他人事として」「部外者として」やおいを論じたいのなら、それでいいのかもしれないけれども、その「やおい論」を当事者は必要としない。多分。