死んでるように生きている

 ここも、なんかただの生存報告会になってるだけのような……。一年更新途絶えたら死んだとでも思ってください。て、まあ、こういう自虐が割と冗談でもなくなってきている30代まっしぐらなのですが。
 ホントね、愚痴撒き散らすのも何だからと、あえてだまってたけれどもさ、去年今年と、体のあちこちガタ来てて、どっかこっかが痛いわけですよ、身体悲鳴あげてるわけですよ、呑気に萌え語りする体力も削がれるっていうわけですよ。
 もうね、昔は人生50年とか言ってたわけで、それがこう、リアルに感じちゃうわけね。ああ、もう私の肉体の耐用年数、そんなに長くないぞ的な、ちょろっと無理したら死ぬってパターンもありうるな、的な。どう見積もっても、人生折り返し地点は来てるぞ、的な。
 凹むよね。だるーくなるよね。友達に意味なく「鬱だわぁ―」って言いたくなるよね。そういう気持ちで、アイドルでも何でも「かつてのなにか」の懐古とか、ヒジョーに精神衛生上、良くない。ふわーっとノスタルジーの洞穴なかにひきずりこまれるような気がする。後向きの作業ができるのは心身が前向いとる時だけ。しみじみ思うわけですよ。
 みなさん健康に気を使ってますか。生き生きしてますか。日々萌えてますか。燃えてますか。私は毎日のごはんを麦飯に変えました。ってなんじゃそりゃ、ホントただの爺の繰り言じゃこりゃ。
 あんね、今年のはじめにパソコン変えたんですけれども、いやあ、今のパソコン、いっちゃん安い型落ちスペックのものでも、もう、なんでもできるね。びっくりよおじさん。音源も画像も動画もストレスフリーで編集・加工すいすいできるしさ。なによりHDDの容量と価格破壊のお陰でDVDやCDに焼くことすら殆ど無いわけで、ここ一年で深刻にステレオとDVDプレーヤー使わなくなっちゃった。パソコンに取り込んで、あとはパソコンで聞くなり、MP3プレイヤーで聞くなりで、おしまい。コレって趣味人としてどうなの?と思いつつ、この快適さは、やめられない。CD入れ替えなんてやってられっか、という。ぶっちゃけ、圧縮音源でもそこそこいいスピーカーで聞けば全然気にならない。あ、ちなみにパソコン用の安価なスピーカーならLOGICOOLの「Z120BW」マジオススメ。1500円の出す音ではない、これ。
 でもさ、こうして便利なればなるほど情熱ってのは、薄れていくよね。
 昔は、それこそ1枚のCD買うために、呻吟していたわけですよ。コレ、どうなん?イイの?悪いの?どっちなの?はっきりしてよ。ジャケット・デザインやら曲目やらで前作の出来やら、様々な要素を勘案して、その一枚を選んでいたわけですよ。若けりゃ若いほどお金もないしね。何も知らないミュージシャンの作品とか、殆ど博打だったわけですよ。
 でもさ、いまや、amazonとかの通販サイトやら公式サイトで試聴もできるし、下手すりゃ動画サイトで落ちてたりもする。これこれこうっていう作品情報もてんこ盛り、評判だっていっぱい落ちてる。良かったよ、悪かったよ。よりどりみどりですよ。なにかもう聞く前から聞いた気分になれるよね、ここまで来ちゃうと。実際ネット上にはいっぱいいるじゃん。ネット上の噂だけ判断するそそっかしい人。ひとまずamazonは見ず聞かずにディスったり絶賛してる悪質なレビューは即刻削除しろよ、的な。テメーの買い間違えで低評価つけんな糞がっ。って、あ、また関係ないこと言ってもうた。
 価値がどんどん相対化されてどんどん自分の感情が微分されていく。便利さと引き換えになんだかとっても悲しい人になっていってるのがひしひしと感じる。だったらもう見ない聞かないしゃべらない。私はもう何処へも行かない。ここ一年近く、そんな気分が心のなかに、確かにあったかな。うん。
 ところで、今年はあまちゃん効果で世間的には80年代アイドルブームだったということになってますけれども、今年のFNS歌謡祭とか、そんな感じのプログラムだったしさ、あと、コンピCDとかアイドル関係のレビュー本とかも、けっこう発売されたしね、でもこれってどうなんでしょ。てかさ、どうよ。どうなのよ? ほんとにブームだった? ちょっと前のアイドル戦国時代とかK-POPとかとおんなじマスメディア内部だけのムーブメントなんじゃないの? そこんところどうなのよ? ヒジョーに深い疑いを持っております、私。それに関連して明菜の古傷弄くり倒するような報道がチラチラ上がったのも「感じ悪いよね―(by浜崎/死語)」ってところだし。なんか次へとつながるうねりを感じないのよね。ホントのブームってどんな質のものであれ、動的で、生き物のように生きてうねってるけど、なんか静的で死んでる感じがするんだよね。さながら今の私のように。
 て、くだ巻いてるうちにいい塩梅にタイトルにつながったところで終わる。