斉藤由貴「悲しみよこんにちは 21st century ver.」

悲しみよこんにちは(21st century ver.)

悲しみよこんにちは(21st century ver.)

 というわけで、斉藤由貴ちゃんのセルフカバー。デビュー以来の仲の長岡和弘が再びディレクションした四曲入りシングルなわけだけれども、うーん、なんというか、コメントに困る作品であることよ。
 現在の斉藤由貴やらを勘案したらこうなるだろうなぁ、という予想通りの出来というか。歌謡ロック風だった「白い炎」はアコギメインでしっとり、ユーロビートアレンジだった「夢の中へ」もこれまたしっとり、きらきらアイドルポップスだった「悲しみよこんにちは」もこれまた落ち着いてしっとり、ってどれだけしっとりづくしやねん。
 ヒット曲のセルフカバーって、つくづく難しいよなぁ。
 特に斉藤由貴の楽曲って、アレンジ歌唱含め当時からして完成度の高い、時代性を超えたエバーグリーンなポップスだったので、これ以上なにをいじる意味が、という感が強いんだよな。
 一番面白かったのが「夢の中へ」のFanta mixかな。「夢の中へ」てドリーミーなアレンジメントがことよく似あうのだな、と。由貴ちゃんのボーカルは錆びついてないことはこのシングルでよくわかったので、次はニューアルバム希望。