安全地帯「碧い瞳のエリス」

 前の日記が評判よかったので、なんだったら。と。
 85年10月発売。オリコンは二位どまりだったけれども、ベストテンではぶっちギリの五週一位で、本人出演の大王製紙の生理用品「エリス」のCFソング。
 これはおそらくCMありきで生まれた曲なんだろうなぁ。CMのコピーは「エリスは安全地帯」。
 ま、つまり、これを本人らに言わせたいために安全地帯に「エリス」という名のついた曲を作ってもらい出演してもらった。と。広告代理店的には、「碧い日(BLUE DAY)も色んな意味で安全地帯なエリスをどうぞ」って按配。
 80年代の中期の男性アイドルTOP3といえば、チェッカーズ藤井フミヤと安全地帯の玉置浩二と吉川晃司。
 当時、どちらかというと生臭くプラスのイメージのなかった生理用品という商品のイメージアップを図るために、新ブランドを立ち上げ、そのCMには、女性ファンを中心に圧倒的な支持を得ていた彼らを起用、って流れだろうな。
 商品に甘い幻想の紗をかける広告らしい一曲といえばそうなのだろうけれども、さて、時代がすぎて、そういった背景が綺麗に洗い流されて残るのは、圧倒的なまでの玉置浩二の美メロなのである。
 特に仕掛けらしい仕掛けない淡々と甘いメロディーなのに、真に迫ってくる。
 当時は「熱視線」とか「Friends」とか「プルシアンブルーの肖像」とか、シングルではどちらかというと聞き手をねじ伏せるようなメロディーや歌唱の目立った玉置浩二だけれども、実は一番凄みがあるのが、こういうシンプルな歌なのだ。